今回は東京都中央区、勝どき地区の隅田川沿いの遊歩道および築地六丁目波除稲荷神社近くの路上、築地市場在りし頃の日没前後の風景です。撮影は2018年(平成30年)10月2日、江東区に新設された豊洲市場への移転の為、築地市場が営業終了する4日前でした。
隅田川と黄昏の築地市場
日没直後、夕闇迫る頃合いの勝どき築地付近の隅田川、勝鬨橋からの眺めです。画面右(北岸)が築地側、川沿いには営業終了4日前の築地市場(築地五丁目)、川に面した桟橋にはトラックが見えます。
黄昏の海幸橋門
築地六丁目の波除稲荷神社のすぐ傍にあった築地市場海幸橋(かいこうばし)門付近です。かつてここに堀割のような川(築地川東支川)があり、海幸橋という橋が架かっていました。海幸橋門の先は日本一の取扱量を誇った水産部のエリアでした。写真でもいかにも市場といった感の建屋と多くのトラックが見えます。
隅田川 夕焼け雲と港区の街のシルエット
こちらは隅田川南岸勝どき地区の隅田川テラス遊歩道より、隅田川と上空にたなびく夕雲の情景。北岸の彼方(画面右端)に東京タワーの上部が見えます。以前はこの地点からも東京タワーのほぼ全体が見えていましたが丁度このあたりから見るとタワーの前に新しく高層ビルが建ち、ほとんど隠されてしまいました。
隅田川テラスより 築地市場上空の夕雲
隅田川テラスより北岸の築地市場方向、上空に薄雲たなびく夕景。高層ビル群の下、低層の薄暗いあたりに築地市場がうっすらと見えます。撮影の暫く前の頃まではもう少し暗くなると市場の桟橋付近も煌々と明かりが灯ったものでしたが、市場移転も迫ったこの日あたりは市場内の移転準備作業の関係なのか夜間もこちら隅田川側からは市場内の明かりはほとんど見えませんでした。
未開通の頃の築地大橋と夕曇り空
高層ビル街に明かりが灯る頃合い。この日は日没後、丁度隅田川上空に黒い雲が垂れ込めてきました。画面右下、低層に見えるのが築地市場の明かりです。正面に架かる築地大橋(環二通り)はまだ開通前、黒雲の下の夕闇にシルエットが浮かんでいました。
夕曇り空の築地大橋と東京タワー
未開通の頃の築地大橋、橋の彼方には港区芝公園の東京タワーが輝いています。左側に見える高層ビル建設工事現場は港区海岸一丁目です。
夕曇りの隅田川 築地大橋と港区方面の街灯り
勝どき三丁目地区の隅田川テラス西端部からの築地大橋全景と背景の港区新橋、海岸地区等の高層ビル街夕景眺望。築地大橋築地側の川縁に見える灯りは築地市場西端部の桟橋です。築地大橋は築地側は築地市場の敷地西側に、勝どき側は勝どき五丁目(勝どき三丁目と五丁目は新月島川で隔てられています)に設置されました。ちなみに築地大橋の供用開始は撮影のひと月ほど後、2018年(平成30年)11月4日でした。
波除稲荷神社と築地市場海幸橋門 宵の情景
再び築地六丁目、奉納提灯の明かりも賑やかな波除稲荷神社大鳥居前の路上より、海幸橋門と築地市場の夜景です。このあたりから見えたのは水産物市場の北側に隣接していた「買荷保管所」(買出人が仕入れた品物を一時保管し都内各方面への行先別に区分してトラックで出荷する施設)の東端部でした。市場の建屋や照明のあたりの「発泡持込禁止」の看板も懐かしい感があります。門のこちら側は築地場外市場のエリア、波除神社は場外市場の最奥部に鎮座しています。
関連記事:隅田川と築地市場
2018年1月、4月撮影。
主に2017年12月(築地市場最期の年末)撮影。
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「中央区・築地市場跡地 解体工事中の風景 -2019年6月下旬-」
2019年6月撮影。
「中央区・築地勝どき隅田川 築地市場解体跡地の夜景眺望 ’19年6月」