今回は東京都中央区の湾岸エリア、晴海五丁目の晴海埠頭の夜景眺望です。撮影は2019年(平成31年)3月、晴海五丁目地区の大部分の区域では目下高層ビル群建設工事中の状況で日没後も作業中なのか煌々とした照明、埠頭には晴海を定繋港とする水産庁所属船の他、丁度海上自衛隊の護衛艦と訪日中のイギリス艦艇も寄港しており、それらの船灯りで一寸華やかな感の夜景が眺望できました。
晴海埠頭 夜光眺望
「豊洲大橋(環二通り、東京都道484号)」晴海側橋詰付近より、岸壁の先に東京湾岸を望む「晴海埠頭」夜光眺望。豊洲大橋に近いバース(船舶着岸位置)には二隻の白い船体、水産庁の所属船です。
夜光眺望 晴海埠頭と東京湾岸
夜空の下の晴海埠頭と晴海運河、そして東京湾岸の灯。晴海運河対岸には前年10月に築地旧市場より移転開業した豊洲市場(東京都中央卸売市場豊洲市場、江東区)、その彼方にはお台場エリアの高層ビル群。湾岸を横切ってレインボーブリッジ(東京港連絡橋)が見えます。
晴海埠頭と変わりゆく晴海の景観
晴海運河側より眺めた晴海埠頭。埠頭の傍では大規模な建設工事中、この一年程前はまだ基礎工事中の段階だった晴海五丁目地区内には多数のビルの鉄筋が高く組み上がっていました。ちなみに撮影した豊洲大橋の供用開始はこの前年11月、それ以前はここからの風景は見られませんでした。
晴海埠頭の水産庁所属船 夜光観賞
晴海埠頭を定繋港とする水産庁所属船、沖側が「白竜丸」、岸壁側が「東光丸」、共に漁業取締船です。ちなみにこのバースの他にも東京湾側の晴海ふ頭公園沿岸にも水産庁用のバースがあります。
水産庁所属船夜光観賞 側面より
「白竜丸」を側面より。建設中の鉄筋を背に白い船体が夜景に映えます。
晴海埠頭と晴海五丁目建設中の夜景
水産庁船舶の船灯りが印象的な晴海埠頭と背後の建設工事中の鉄筋と多数の起重機。日没後も作業中の現場もあるようで煌々とした照明も見えます。正面の夜空に一際高くそびえる塔は中央清掃工場(晴海五丁目)の煙突(高さ177.5m)です。清掃工場の竣工は2001年(平成13年)で、このあたりでは割と以前からある施設です。
建設現場の彼方に輝く東京タワー
まだ鉄筋剥き出しのビル群の彼方に輝く東京タワー(港区芝公園)の上部。ここから見ると次々と建つ新しいビルに埋もれているよう。変わりゆく東京の景観の一端と申せましょうか。
晴海運河と晴海埠頭
豊洲大橋中程から眺望した運河沿岸、五丁目地区の晴海埠頭ほぼ全景。豊洲大橋寄りのバースには水産庁船舶の白い船体、運河河口の客船ターミナル傍のバースには丁度海上自衛隊の護衛艦と訪日中のイギリス艦艇の姿がありました。
晴海埠頭の護衛艦
埠頭で一際明るい客船ターミナル傍の海上自衛隊護衛艦「むらさめ」。後部甲板上には式典の為でしょう、紅白幕を張っています。埠頭端の管制信号鉄塔に電光点滅する信号表示がいかにも港の風情。ちなみに「F」の信号表示は「入出港いずれも可(FREE)」を表します。他にも「入港可(IN)」を表す「I」、「出港可(OUT)」を表す「O」、「入出港いずれも不可」を表す「X」、といった表示があります。客船ターミナルの彼方に見えるのは港区の高層ビル街、管制信号鉄塔の対岸に見えるのは芝浦埠頭(港区海岸三丁目)、港に「芝浦内貿1号上屋」という建物が見えます。
晴海埠頭の英国艦
こちらはイギリス艦艇「モントローズ」。晴海埠頭では訪日する各国の艦艇が寄港しているのをよく目にします。
晴海埠頭夜光眺望 日英ネイビーと屋形船
晴海埠頭に寄港する日英艦艇の脇を通り過ぎて行く屋形船。一寸華やかな埠頭の夜景。
豊洲市場前より晴海埠頭夜光眺望
豊洲大橋の豊洲側、豊洲市場前からの晴海運河と晴海埠頭の夜景眺望。豊洲側沿岸は豊洲市場開場に合わせて豊洲ぐるり公園として開放されました。日没後はまだ寒い3月、ひと気のない沿岸部遊歩道の先にまだ建設中の風景が見える再開発期の湾岸夜景眺望です。
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2018年2月、3月撮影。
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