今回は東京都中央区晴海四丁目の路上で撮影した港湾倉庫群の夜景です。撮影は2019年(平成31年)3月、すっかりタワーマンションの街となった晴海地区内で再開発から取り残されたように、かつて港湾物流地帯だった晴海地区の面影を残していた晴海四丁目地区でしたが少しずつ変化が訪れていました。
晴海四丁目港湾倉庫群 夜間景観
晴海四丁目、晴海運河沿いの区画に構える港湾倉庫群。再開発ですっかりタワマンの街となった晴海地区内で取り残されたような夜の暗がりの中の使命を終えた港湾倉庫群の姿。(露光しているので明るく見えますが実際には真っ暗でした。)
都営晴海 4号上屋
晴海四丁目晴海運河沿いの最も東側に構える都営晴海4号上屋。昔の航空写真や地図を見ると蒲鉾形の倉庫が四つ並んでいたようです。手前側にもう二棟、という形だったようです。
晴海四丁目鉄道貨物線跡地
都営晴海4号上屋の北側に沿って延びる敷地はかつて東京港で港湾鉄道貨物輸送を担った東京都港湾局専用線晴海線の線路跡です。1989年(平成元年)2月に廃線となりました。モータリゼーション(車社会化)による鉄道輸送からトラック輸送へのシフトや国鉄の貨物輸送方式改革(コンテナ化、晴海埠頭はバラ積み貨物が主でコンテナ化していなかった)により、使命を終えたわけです。線路跡の細長い敷地の先にはレインボーブリッジ(東京港連絡橋)の煌めきと晴海五丁目の高層ビル建設現場が見えます。
有明通りより 更地と鈴江倉庫
専用線跡地の北側、更地と鈴江倉庫。全体的に暗い夜の倉庫群の中で低層の建物に煌々と明かりが点いていました。事務所でしょうか、詳しく存じませんが。ちなみに手前の更地は元々駐車場だったようです。
晴海四丁目東端の路上夜景
前写真の更地北側の路上より。この道路が撮影時、晴海四丁目内で一般者が歩ける最も晴海運河寄りの道路でした。晴海地区ではすでに船からの港湾荷役は行われていませんでしたが、四丁目内には物流関係の事業所がありトラックはよく見かけます。
鈴江倉庫群 東側より
晴海四丁目東側の路上から見た鈴江倉庫群。大きな倉庫が二棟並んでいます。左手の建屋は晴海運河沿いに構える鈴江組3号上屋です。
鈴江倉庫 其の一
鈴江倉庫を東側より。長年風雨に晒された感のある重厚な港湾倉庫。下層部に足場やネットが設置され、何か工事が始まりそうな気配。
鈴江倉庫 其の二
鈴江倉庫を東側横から。古い倉庫の先には四丁目の西隣、撮影当時大規模な再開発工事中だった晴海五丁目地区の高層ビル建設現場が見えます。
鈴江倉庫 其の三
鈴江倉庫を正面東側より、奥には晴海運河側に建つ3号上屋。鈴江倉庫の手前は撮影の数年前までは物流関係の事業所があったのですが撮影時は駐車場に変わっていました。
鈴江倉庫 其の四
鈴江倉庫を西側正面より。手前の駐車場には多数の郵便配達車が駐車されています。道路左手に晴海郵便局があるのです。
鈴江倉庫 其の五
鈴江倉庫を西側より。重厚な古い倉庫と新しいタワマン群の夜景。
鈴江倉庫と晴海中心街方面夜景
鈴江倉庫と晴海一・二丁目方面の夜景。前写真にも見えるタワマン群は晴海二丁目、左手に見える高層ビル群は晴海一丁目の晴海トリトンスクエアです。晴海地区新旧の建物対比。
鈴江倉庫群 西側より
鈴江倉庫群を四丁目内西側の路上より。鈴江倉庫群の手前の区画は撮影の数年前までは東洋埠頭の倉庫があった場所で、晴海運河側には鈴江組3号上屋と並んで東洋埠頭2号上屋という建物がありました。撮影時は御覧のように鉄板で囲われ再開発工事が始まっていました。
晴海四丁目倉庫群 環二通りより
晴海四丁目の西端、環二通りより倉庫群の夜景。左手は撮影の直前頃に改装され新しい姿となった大塚倉庫です。撮影当時この地点の背後の晴海五丁目地区は大規模な再開発工事中、再開発の波は少しずつ晴海四丁目地区にも及んできている印象でした。
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環二通り・豊洲大橋より。
有明通り・晴海大橋より。
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