今回は東京都千代田区、現在も残る江戸城外濠に沿うJR中央総武線の駅、JR市ケ谷駅のホーム風景です。市ケ谷駅の北側は外濠のうち「市ヶ谷濠」・「新見附濠」に面しており、ホームからの景観美は都心の駅の中でも随一と言っても良いのでは。そんな市ケ谷駅のホームと濠の景色です。撮影は2020年3月、ホームドア設置前の風景をどうぞ。
市ケ谷駅情景 総武線電車と市ヶ谷濠と市ヶ谷橋
JR市ケ谷駅、眼前に外濠・市ヶ谷濠が迫るホーム四ツ谷寄りで見送る飯田橋・秋葉原方面行きの総武線各停列車。濠の東端に見える橋は駅ホームを跨ぐ「市ヶ谷橋」。この橋で市ヶ谷濠と新見附濠が隔てられています。濠と電車と石垣造りの橋と都会的なビル街、市ケ谷駅ならではの景観。
市ケ谷駅ホームより市ヶ谷濠眺望
市ヶ谷橋直下部のホームから市ヶ谷濠眺望。市ヶ谷濠の水面から線路面までは目測で3m程?の高さがあるように見えます。
市ケ谷駅ホームと市ヶ谷濠
市ケ谷駅ホームと市ヶ谷濠の寸景、ホームの先に輝く水面。ちなみに「いちがや」の地名は濠の対岸・新宿区内に「市谷○○町」として存在します。
市ヶ谷水管橋
市ヶ谷橋のすぐ隣には鮮やかな色に塗られた古風なコンクリート橋が架かっています。「市ヶ谷水管橋」という上水道管橋です。この橋も市ケ谷駅ホームを跨いで架かっています。新宿区側が低くなっていますが、低い新宿区側から千代田区方面へ水を供給しています。1930年(昭和5年)完成との事。
市ヶ谷水管橋 蔦の絡まる橋脚
市ヶ谷水管橋のコンクリート橋脚。えらく蔦が絡んだ姿。橋脚の向こうに見えるのは市ケ谷名所・市ヶ谷フィッシュセンター。右側に見える新見附濠の一部を利用した釣り堀です。
市ケ谷名所 釣り堀の眺め
ホームから眺めた市ヶ谷フィッシュセンター。太公望の姿がちらほら。
市ケ谷駅情景 総武線電車と釣り堀と水管橋
駅ホームと市ヶ谷水管橋、市ヶ谷フィッシュセンター。水管橋の傾斜具合がよくわかります。また、新見附濠の水面から線路面までの高さは先述の市ヶ谷濠のそれよりも高いようです。市ヶ谷濠のほうが水位が高いということなのでしょう。
市ケ谷駅ホームより新見附濠眺望
JR市ケ谷駅ホームと外濠・新見附濠の眺望。開けた風景の眺めは気持ちの良いものです。線路の先には飯田橋・秋葉原方面へ去ってゆく総武線各停列車。濠の対岸は新宿区、外堀通り沿いの街並み。
市ケ谷駅情景 水辺のプラットホーム
JR市ケ谷駅の南側、一段高い土手の上の外濠公園より。新見附濠を眼前にした吹きさらしのプラットホーム、といった感の情景。
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