今回は東京都中央区湊・八丁堀地区より、隅田川~亀島川に沿ったあたりを夜歩きしながら付近に点在する小さな地蔵堂や神社を巡ります。ではどうぞ。
汐見地蔵尊 其の一
中央区湊3丁目の隅田川沿いに祀られる小さなお堂、汐見地蔵尊。横にこれまた小さな稲荷祠。夜なのでお堂は閉まっておりましたが灯りは煌々と。
汐見地蔵尊 其の二
汐見地蔵尊の縁起が書かれた立札。立札によると江戸期文化四年(1807年)永代橋の崩落事故で犠牲者二千余人が出て以降、江戸では大火地震疫病で多くの犠牲者が出たと。そして明治期にこの地に怪奇現象が起き(詳細は記述なし)、川底から一体の石像と人骨歯牙が出たと(これが怪奇現象?)。で、人骨は両国回向院に、石像歯牙はこの祠に祀ったと。その後この祠は歯痛に霊験あらたかな地蔵さんと知られるようになった、との事。
汐見地蔵尊 其の三
一見すると民家のような汐見地蔵堂。背景の夜空に聳える高層ビル群は隅田川対岸、佃地区のタワマン群。地蔵堂の裏手は隅田川沿いの遊歩道。
湊の小祠 其の一
湊1丁目の通りから隅田川沿いに向かって一寸入った路地に小さな朱の鳥居。名前は判らず。会社の敷地にあるようなので「社内社」のような?祠なのでしょうか。ひと気のない夜の路地の先に見えるのは隅田川に架かる中央大橋の白いモニュメント。
湊の小祠 其の二
朱の鳥居と小さな祠。よく見ると祠の下には猫が一匹。丁度良い隠れ家。
八丁堀 日比谷稲荷神社 其の一
八丁堀2丁目、亀島川沿いの狭い通りの途中、小さな駐車場と倉庫の敷地に鮮やかな朱の鳥居と幟旗。鎮座する小さな祠は日比谷稲荷神社。倉庫の裏手は川、その背後のビルは川の対岸・新川地区になります。
八丁堀 日比谷稲荷神社 其の二
ここの日比谷稲荷神社は現在東新橋にあり、元は日比谷にあった日比谷稲荷神社から分祀された祠との事。で、日比谷の神様を祀ったのでこの辺を日比谷町といったそうな。
八丁堀 日比谷稲荷神社 其の三
祠前の狐像。割と新しい。
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